Engineer-in-Austria

オーストリア人女性と国際結婚をしてオーストリアに移住してしまったエンジニアのブログ。

新卒海外就職

新卒で海外就職していいのは、就職先がその業界で世界一の会社の本社だけ。

これは僕がたどり着いた新卒の海外就職についてどう考えるかの究極の回答です。

むしろ、新卒の海外就職を煽るようなサイトをみるとその無責任さに怒りを覚えるほど新卒海外就職はリスキーだと考えています。

一番のリスクは日本に帰ってきてから、ちゃんといい仕事につけるかどうかがわからないところでしょう。

ほとんどの多くの人は海外に移住してもいつかは日本に帰ってきます、でも海外に飛び立つときにはそんなことを考えている余裕はないのです。これからスタートする新しい生活への準備が忙しすぎて。

そして現地生活にもなれ、そして日本の帰国の可能性を考え始めたときに、「あれ?日本に戻ってちゃんと仕事につけるんだろうか?」と不安が頭をよぎることになるのです。

もちろんこれも「海外就職あるある」なので、ほかのブログでもさんざん議論されています。よくある「海外就職でキャリアアップ!」ということで、そのためにいろいろなアドバイスがされています、たとえば…

 

現地の言葉を学びましょう、スキルを開発しましょう、実績を残しましょう…

 

すべて正しいのですが、アドバイスとしては不十分だと思いませんか?
だってこれだけでは明確な基準がないじゃないですか。こういうのはエンジニアはキライです。

一方で、「業界世界一の会社の本社に入りなさい」ってめっちゃ明確じゃないですか。こういうのはエンジニアは大好きです。

業界世界一であれば、スキルは当然、最先端の知識も身につきます。
またそこで働く人たちは世界中から集まってきます、彼らか学ぶことも多いのです。
そしてこの本当のグローバルな環境の中でこそ、ただ単純に言語しての英語を学ぶだけではなく、どこでも通用するハイソからゲスまでの コミュニケーションスキルが学べます。
もちろん給料や福利厚生は業界一ですし、多くの場合、日本にも支社があるでしょう。
つまり日本に帰るときにも、日本支社に異動できる可能性は高く、もし、他の企業に転職するときにも、業界世界一のブランドは絶大です 。

 

 

…もちろん、ここまで書いていて分かっていますが、業界世界一の会社の本社に入るなんてほとんどムリなことですよ。

でもそれは逆に新卒の海外就職はそれだけリスキーだと僕が考えている証拠でもあります。

たとえば、海外の大学・大学院に留学していて、そのままの流れで現地で仕事にありつけそうだという方がいらっしゃると思います。

もうそのまま現地に永住していい!というぐらいまでに振りきれていないのであれば、その会社が業界で世界一の会社の本社かどうかで判断することをオススメします。そしてそうでないのであれば、日本に帰国され、業界日本一の会社を目指してください。

 

業界日本一であれば、ほとんどの場合、海外にも事業を展開しており、あなたの海外経験が活きる時がかならずありますから。

今回はかなり厳しめな内容になっていますが、こういう厳しい意見をお伝えすることも大切だと思っています。

多くの海外就職サイトは勇気を与えるサイトだと思います、「こんな僕でも私でも海外就職できました」といった類の。

このサイトは海外に夢見る少年少女に無修正の海外就職・海外移住・国際結婚・海外子育ての現実をつきつけるサイトです。

 

Engineer-in-Austria. どうぞお見知りおきのほどを…