Engineer-in-Austria

オーストリア人女性と国際結婚をしてオーストリアに移住してしまったエンジニアのブログ。

人生の、微分積分いい気分2

いまでこそオーストリアの片隅でくすぶっていますが、新卒当初はバリバリ仕事しちゃうんだぜぇなんて思ってたわけです。

 

そんな意識高い状態の学部4年生のときに、バイトをしていた外資系企業から正社員のオファーをもらいます。 「外資系企業・東京オフィス・年の半分は海外出張…」まさに意識高い系が泣いて喜ぶようなシチュだったわけです。

 

結果どうなかったかというと、そのオファーはなくなりました、リーマンショックが起こったので。 いまこの10年前近くの出来事を思って言えることは、「サンキューな、リーマンショック!」でしょう。

 

…ここから普通のブログだと、

 

「新卒に外資をオススメしない3つの理由」

とか

「新卒が外資に就職するときにチェックすべき5つの項目」

 

みたいな流れになると思うんですが、うちはそんなことはしません。

だってそんなことしても、外資系就職原理主義者・一部の過激派グループは聞く耳を持たないからです、僕がそうだったように。

 

そこであえて煽る形を装いつつ新卒では日系企業をオススメするという高等テクをご披露しましょう。

「そんなに意識高く学生時代にいろいろやってたなら、それを活かして自分の専門分野の日本一の会社から内定もらってみ?」

「日本の就職活動が茶番というのは結構、でもその茶番にちゃんと対応できるのも、社会人として重要なスキルやで?」

「日本の労働環境がブラックだというのも一理あるかもしれん、やけど内定貰ってからこっちから逆お祈りすればいいわけで。」

 

どっすか?ちょっとは日本企業狙いで就活してみません?そして「御社のますますのご発展をお祈り申し上げます」ってメールしてみません?(笑)

 

僕の経験からは、エンジニアの新卒は日本企業でキャリアをスタートすることをオススメします。

 

でもぶっちゃけ、知ってるんですよ、もうこのような議論は多くのブログなどでされてるってことも。

そして、分かってるんですよ、両者の言い分もケースバイケースで当てはまって、正しいことも。

ただ、外資系の日本支社で働いた経験と、オーストリア本社で働きながら本社が日本支社をどう見てるか、両方の視点を持っているというのが自分のユニークなポイントなのでそれを踏まえて自分の意見を再確認しておきたいなと思ったわけで。

 

…さてもともとの話題に戻ると、僕の場合は結局自分で能動的に意思決定をして決めたわけでは全くなく、ただ時の運が良かったから新卒での危険な外資系企業への就職は避けられたわけです。

もちろんいろいろと考えて、意思決定をすることは一番合理的な方法でしょう、でも時には運の要素もあるわけです、そして運も実力ということで…