お金が貯まらない海外移住ライフ
引っ越し貧乏 --- 引っ越しばかりしているためにお金が溜まっていないことを表しているのですが、海外移住もバッチリこれに当てはまります。
ひとことで言うと、日本→海外→日本という移動をするたびに新しく生活基盤を作らなくてはならず、そのたびにお金がかかり、全然お金が溜まらないという状況のことです。
特に海外移住ではほとんどゼロから生活の基盤を作り始めなければなりません。
「でも海外に移住といってもいつかは日本に帰るのだから、できるだけ節約しよう!」
その通り、いい心がけです、でもなかなかできないんだなーこれが。
どうしてできないのか、イケアテレビ台事件をダイジェスト版でお届けいたします。
1. 移住してきてから間もないころ、テレビ台を購入するためイケアに突撃
2. 購入・搬入・組み立ても終わり、さて設置しようとしたときに、「壁に固定してください」との注意書き
3. ヨーロッパでは常識の「壁にドリルで5センチぐらいの深さの穴をあける」という作業が必要
4. ご想像できるだろうか?この作業がためだけに、少なくともコンクリートドリル、場合によっては脚立や延長コードが必要になることを
オーストリアでマスオさんをしている僕はすぐさま義理のお父さんのところに行って、道具をすべて借りて、ついでに技術指導もしていただきました。(オーストリアでマスオさんエピソードはこちら)
engineer-in-austria.hatenablog.com
もし道具を貸してくれる誰かがいなければ、お買い上げです。こういうイベントを通じてどうしても必要だということでお金を使ってしまうのです。
さらに奥さんがいたり、子供がいたりするとさらにすんごい不可抗力が働くんですよ。
- 結婚しているとルームシェアみたいなところに住めないなぁ
- ベビーカーやベビー用品もいろいろ揃えないといけないなぁ
- 子供を自由に安全に遊べさせておける庭がある家がいいなぁ
- 家族でどこかに出かけることを考えると車もあったほうがいいなぁ
- 家具も前の家で使ってたものと同じぐらいのクオリティのものがいいなぁ
- せっかく海外に住んでいるのだから、ちょっとは旅行にも行きたいなぁ
- でもときどきは日本にも一時帰国しないといけないしなぁ
これをサクッと読むと、「車とか家とか贅沢じゃん」って思うかもしれないのですが、奥さんから何度も頼まれたり、子供のためだからと言われてしまうと、むげにはできないのです、だからすんごい不可抗力なのです。
そして残念ながらなし崩し的にお金を使ってしまうのです。
そして日本に帰る日を迎えます。
そして多くの場合は、多くのものを現地で仲良くなった日本人に格安で譲ったりするでしょう。
そうすると帰りの旅費と輸送費がまかなえるぐらいで、あとはほとんど残りません。
さて日本に帰ってきました。また生活基盤を作る作業が始まります…
海外移住は多くの将来に役に立たない出費を含みます。
おそらく多くの人は海外就職を前提とした海外移住だと思います。
わたくし調べでは、1回場所を移動するたびに少なくとも100万はかかってると思います、子供がいると200万もいくかもです。
例えば5年間、海外に住んでみるなら、2回場所を移動するので200万必要になり、海外での年収は日本にいた時より40万多くなければなりません。
じゃあここまで偉そうに話をしてたお前はどうなのかって?
そりゃもちろん、みなさんと同じ轍を踏み、出費&出費、そしてさらにはオーストリアで住宅ローンまで背負っていますよ…
さらに僕は移住して福利厚生を加味したトータルでは給料下がってます!
だって、そんなことオーストリアに来るまで知らなかったし、考えもしなかったんだもん…
みなさん、僕の屍を越えていってください…