Engineer-in-Austria

オーストリア人女性と国際結婚をしてオーストリアに移住してしまったエンジニアのブログ。

海外に長く住むためのマインドセット

本日、仕事納め!自分、お疲れ!

あれ?ヨーロッパで30日まで働いてるって変じゃない?と思った方、正解!


実際、今日同じフロアのオフィスには同じチームのルーカス以外誰もいませんでした。まあ納期が迫っているのと、トルコのメンバーは通常通りに動いているので、ルーカスとも相談して、じゃあ仕事しますかということになり、しっかり働いてきました。

Final sunset of 2019 from my office

オフィスからの夕日。来年も晴れるといいなぁ

ちなみに、ヨーロッパでも思いっきり働きたいと思えば、どれだけでも働けます。
今日もルーカスが帰るときにPCを持ち帰るか悩んでいて、結局彼は持ち帰りましたよ、1月2日には出社するというのに。

 
この1年をどう評価しますか?

早いものでもう年末になってしまいました。おそらく多くのブログでも1年間の振り返りなどをしているのではないかと思います。「今年1年はどうでしたか?」と僕が聞かれたら、「2019年は素晴らしい年でした!」と答えます。

というか、マインドセットとしてそう答えないとダメだと思っています。

この手の振り返りというのは、今回の年末のような大きなタイミングのものもあれば、トイレに座ってふぅというタイミングのものもあります。つまり、ミクロの視点とマクロの視点があって、それをうまく切り替えができる思考回路、マインドセットを持っておく必要があります。

「トイレでふぅ」のミクロのレベルでいつでも自己満足していては、日々の改善もなく成長できません。でも、年末のような何か大きなタイミング、つまりマクロのレベルでは自己満足してないと幸せな人生を過ごせないと思います。
(かわりに年始には旧年を反省して、志高く1年の計をしないといけませんが。)

 
ミクロとマクロ切り替えが国際結婚・海外移住・海外就職にも重要

国際結婚・海外移住・海外就職、こんな事をしてると時々、本当にいいのかなぁとか思うときも多々あるわけです。
その時にその心配をミクロの視点で捉えるのか、それとも「やっぱり海外に来たからか…」とマクロの視点に昇華させてしまうのか、これが海外に長く住んでいけるかどうかの大きな瀬戸際だと思います。

ミクロ視点でこう改善した方がいいなと捉えられるのであればいいのですが、マクロの視点にしてしまい、「あぁ、やっぱり海外だからなぁ」と思い始めるのは危険なアプローチです。
やっぱりマクロでは「うん、楽しい人生過ごせてる!」と思ってないと、何かしら精神的に疲れてきたり、疎外感を感じたり、ホームシックなどになってしまうと思います。

人間どこかで満たされたい欲求があるのですが、国際結婚し、海外移住&海外就職をして辛くても誰もほめてはくれません。自分自身で自分を満たさなければなりません、よくやったぞ、自分って。

だから、2019年、どうでしたか?って言われたら、必ずこう言わなきゃならないのです、「2019年は素晴らしい年でした!」と。

ただし!
本当にキツイ人はさっさと日本に帰った方がいいかもしれません。無理をして海外にいる必要もないので。あくまでここではどんなマインドセット、心づもりの話なので。

まあそう力まずに、ボジョレーヌーボーのキャッチコピーを見てください、あんな感じでいいんです、あれで売れてるんだから(笑)

オーストリアのクリスマスのイヤなとこ。

一言でいうと子供たちが無秩序に放置されているのがイヤなんですよ。

 

クリスマスなどのイベントのときには、家族全員で祝い、夜遅くまでワイワイしているのですが、その間、子供は基本的に放置。

お菓子を食べたり、テレビやゲームをずっとやっている。子供がやかましくなったり、泣いたりすると、大人が最低限の対応をするだけ。

とりあえず、奥さんの説明としては年に1回のことだし、私たちもパーティーを楽しみたいから、今日ぐらいはまぁいいじゃないか、と。

 

それに加えて、義理の両親もお菓子を食べていいよと子供たちに言い、親戚の子たちがワイワイとゲームをやっている状況があるわけです。

こんな状況では僕一人が「いや、クリスマスでもお菓子もゲームも少なく、規則正しい生活!」と言っててもできるわけがありません。

うちの子供たちからしたら、ほかの子供がいいのに、どうして自分たちだけダメなのか、まったく理解ができるはずもありませんし。

結局、なし崩し的にうちの子供たちもほかの子供たち同様に、好きなようにお菓子を食べ、ダラダラとテレビを見て、ゲームをしているわけです。

 

最初の数年はお菓子やゲームの時間を減らすようにがんばっていましたし、子供も制御できる年齢だったのですが、もう限界をむかえつつあります。

おそらくこの解決方法は、クリスマスのイベントに参加しないぐらいしかないと思うんですよね…でもそれは間違った解決方法なわけで…

 

結局、低きに流れたまま、どうしたらいいのか対策も打ち出せぬまま、今日にいたっている状況です。

奥さんが働き始めることへの不安

奥さん、10年ぶりの社会復帰

今月からうちの奥さんがツアーガイドとして働き始めました。大学院を卒業した直後に妊娠が発覚し、でき婚からの専業主婦になりおおよそ10年ぶりに社会に出ることになります。ただ…正直、不安しかねぇよ(笑)

まあよくあることで、状況とか環境とかが変わるとそれまでうまく回っていたものも回らなくなるじゃないですか、ざっくりいうとそういう心配なんですね。

 

家庭としてちゃんと回るのか…?

正直に言って、いままで専業主婦ではあったものの、もう少しなんとかならないのかなぁと思うこともあったわけです。

よくある話題の炊事・掃除・洗濯だけではなく、お金の管理できてるのかなぁ?とか、ちゃんと子供がどれくらい宿題できてるのか見ているのかなど。

もちろん僕も今までこちらも深くまで状況を確認してこなかったので、むげに奥さんに責任を負わせることはできませんし、自分もその状況を打破するだけの手を打ってきたわけではないので、けっきょく同じ穴のムジナで、いまの状況に満足していると認めなければならないわけなのです。でもそれは最低水準だったわけで。

しかし、いくらツアーガイドが不定期、かつフルタイムではない仕事とはいえ、少なからず影響がでてくるはずなんですよ。そのときに今の満足している状況がどれだけ変わるのか、その深刻さがどれくらいなのか、まったく計り知れないところがさらに恐ろしいんですよね…

(いやー書いててますます不安になってきた…)

その一方で、奥さんにも仕事をセーブしろとか、ほどほどにしておいてとも言いたくもない。

 

奥さんにすれば最後の逆転のチャンスなのか?

冒頭でも書いたとおり、うちの奥さんは10年ぶりに社会に出ることになります。彼女が大学で勉強したことも実社会で役立つものとはほど遠く、今からその分野で職を見つけるのはほとんど不可能でしょう。

逆に、もしこのツアーガイドのチャンスを逃していたら、できそうな仕事はレジ打ちのバイトぐらいになってしまい、そしておそらくそれは避けたいというプライドがあるのではないかと思います。

さらに、ここオーストリアでは女性も働いていて当たり前的なところがあるので、もしかするとそういう社会的なプレッシャーも感じているかもしれません。

…そう考えると、もうがんばって!としか言えないわけなので。

 

杞憂なのかもしれないんだけどね…

まあもしかしたら、働き始めた後も状況に大差なく今まで通りの生活の質を維持できるという可能性もあるわけで、まあそこは始まってみないとわかんないということで。

どうなることやら…

 

クリスマスツリーの飾り付け@オーストリア

クリスマスイブの大事なお仕事

ここオーストリアでの(少なくとも我が家での)クリスマスイブの大事なお仕事は奥さんとチョメチョメすることではなく、クリスマスツリーを飾りつけることなのです。というか、ちゃんと飾り付けをしないと、奥さんが不機嫌になってチョメチョメさせてもらえません><


クリスマスツリーの飾り付け / オーストリアのクリスマス

 

以前にクリスマスツリーを買いに行ったブログを書きました。

engineer-in-austria.hatenablog.com

で、この買ってきたクリスマスツリーだけど、一体いつから飾るのか?という疑問にお答えするのが、今回のブログ。飾りつけはクリスマスイブです。

 

クリスキントがクリスマスツリーを準備

ここオーストリアではクリスキントと呼ばれる天使がクリスマスツリーとプレゼントを用意してくれる設定になっています。うちの次男(5歳)と長女(2歳)にはまだこの設定が有効でして、そのため子供たちが寝静まった後からゴソゴソとクリスマスツリーの準備をするわけなのです。また動画には収録されていませんが、この後にツリーの下のところにプレゼントを配置してめでたくクリスキントのお仕事が終了となるわけです。

動画でもわかるとおり、うちのクリスマスツリーはそれほど大きくないのですが、義理の両親の部屋のクリスマスツリーは天井ギリギリの高さの大きなものです。まあね、1年のうちの一番大事なイベントで、孫たちもくるので「よーし、ジジィがんばっちゃうぞ!」みたいなもんでしょうか(笑)

デコレーションの中には…

このデコレーションですが、ただ見てキレイなだけではありません、食べてもおいしいのです。…いや、もちろん木は食べれませんし、さすがのオーストリア人も食べません。デコレーションでどっさりとチョコレートがぶら下げてあるのです。

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見てキレイ、食べておいしいクリスマスツリー

そのため、この時期うちの子供はすさまじいチョコレート漬けになっています。当然うちの娘(2歳)もジャブジャブです。というか、もう去年のクリスマスからジャブジャブです。日本での子供にチョコレートを食べさせないというのはオーストリアでは不可能です。

このクリスマスツリーは1月6日まで飾っておきます。奥さん曰く、東方の三賢者がやってきたといわれているタイミングがその理由だそうです。(奥さんが東方の三賢者って話をしていた時に、おぉ、みんな大好きマギシステムじゃんと余計なことを考えていて、いまいち話を聞いてませんでした(笑))

ということで、1月6日まで一般公開をしております。観覧ご希望の方はお早めに(笑)

 

オーストリアのクリスマスに参加してみたよ

今年も無事に乗り切りましたよ、クリスマス。

今年も例年通り、夕方5時ぐらいから始まり、おおよそ午前2時か3時ぐらいまで続くのですが、今回も子供が眠いとグズリ始めたタイミングで一緒に脱出することができました、去年のブログを読み返してみるとほぼおんなじような作戦をしてました(笑)
engineer-in-austria.hatenablog.com

 まあね、せっかくだからちゃんと参加しておいた方がいいんじゃないかともちょっと思うのですが、子供が小さかった時にはさんざん参加したのでもういいでしょう。(てか、もう許して(笑))

それに次の日も子供は当然のことながらプレゼントで遊びたいので7時前に起きて、同時に僕も起こされるので、そのことを思うとついつい子供と寝てしまうのですね。

今年のクリスマスのプログラム
  • 5時ぐらいから人が集まり始める、最終的には20人近く(うちも含めて)
  • グリューワインを飲みながら談笑、その時が来るのを待つ。
  • クリスキントが来た事を伝えるオルゴールが鳴り、クリスマスツリーが飾ってある部屋にみんな入室。
  • そこで、みんなで数曲歌を歌う、同時に義理のお母さんのアコーディオンのような楽器で伴奏。
  • ここでついに、プレゼントを交換。というか、クリスマスツリーの下にあらかじめ置いておいたクリスマスプレゼントをそれぞれの人に渡す。
  • そしてみんなでメリークリスマス!(正しくはドイツ語でfrohe weihnachten!)とハグをしつつ、お祝いをする。
  • お祝いムードのまま夕食が始まる。そして飲めや歌えやの宴会が続きます…

というのがざっくりの流れなのですが、うちの奥さんによると、ここまでしっかりイベントとしてやっているのはオーストリアでも珍しいようです。

Christmas_gifts_under_christmas_tree

クリスマスツリーの下のおびただしい数のプレゼント

以前にもお伝えしている通り、僕はオーストリアでほぼマスオさんをしています。
engineer-in-austria.hatenablog.com

  それすなわち、僕と奥さんにもタスクがちゃんとあるわけです。
そもそも義理のお母さんがクリスマス当日も半日仕事があるので、うちの奥さんも長女としてかなりの部分を手伝っています。
まずは5時ぐらいからのグリューワインでのウェルカムサービスは奥さんの仕事です。そのためぐりゅーワインの準備などに僕も駆り出されます。
そして、夕食のデザートの準備も奥さんの仕事です。基本的にその間、子供の世話が僕の仕事になるわけです。
まあ当然なのですが、子供にとっては楽しいクリスマスのイベントも多くの労力の陰に成り立っているわけで…

どうして初めてクリスマスに呼ばれなくてよかったのか?

前回の記事で、初めてのクリスマスに呼ばれなくてよかったと書きましたが、ここまで読んでいただければわかると思うのですが、うちの奥さんの実家ではかなりの労力をかけてやっています。
さらに15年前ぐらいの付き合い始めたころには奥さんの祖父母もご健在でさらに固いクリスマスをやっていたようです。
またプレゼント交換も、大人が子供にあげるだけではなく、家族の間でプレゼンを交換するわけで、クリスマス1か月前になると、クジで誰が誰にプレゼントをあげるかを決めて、準備をしておくのです。
このようなことを考えると、あんまりオーストリアの文化、奥さんの家族と深く交流していなかった当時は呼ばれなくて本当によかったなと思うわけです。

じゃあ最近はどうなのかというと、悪い意味で脱力傾向にあるわけで…うーん、来年は本気だしちゃおうかな!?(笑)