Engineer-in-Austria

オーストリア人女性と国際結婚をしてオーストリアに移住してしまったエンジニアのブログ。

辞めたフィラットの残した光と影

突然フィラット辞めちゃう事件のその後…

前回のブログでは、今日辞めます!といういかにも外資系!というエピソードを紹介しましたが、週末を挟み、みんな心の整理をしてきて月曜日から働き始めました。(突然の辞めちゃう事件のブログはこちら↓)

 

engineer-in-austria.hatenablog.com

 

 あれ?やつを言い訳にすれば、みんなハッピーじゃね??

優秀なSWディベロッパーを失ったことで右往左往していた金曜日ですが、今日になって同僚と雑談をしながら、出てきたアイディアがこれ。

「開発の目標が達成できなかったら彼のせいにしよう。」

いやね、死人に口なし状態だし、実際に突然辞めたのは彼なんだけどさ…なんか倫理違反的な(笑)?

 

目標未達成に対して合理的な説明ができるのか?

今のところ年末のSWリリースに向けてみんな頑張っているのですが、フィラットが抜けた以上、達成が困難になってきます。未達成の場合には、上司の上司にもその説明を合理的にしなければならない…

 

このときに、彼のスキルをいい方にちょっと盛って言い訳しちゃうわけですよ(笑)

『あんなに優秀だった人が抜けて、開発チームの開発スピードは目に見えて落ちているが、そんなにすぐに新しい、スキルのある人は見つけられないし、新しく人を入れたとしても2カ月ではそんなに開発に貢献できない。なんで、リリースはするものの、いくつかのフィーチャーは延期させてください。。。』といった感じですよ。

人が辞めることはどうしようもないことので、しかもトルコ支社の人事権はトルコ支社が持っているので、オーストリア本社の誰かを責めることもできない。結局みんな「うーん、不運だったね、まあ少しぐらいはしゃーないか」となるのです。(はずです、そうあって欲しいです)全員がハッピーとはならなくとも、誰かがアンハッピーになることはないはずです。

 

…勘がいい方はもう気付かれたでしょう。このエンドユーザーさんを置き去りした社内政治優先の議論。まあね、これだとなかなかいいものがエンドユーザーさんに届かないわけで。でもこれが現実だったりするわけで。