Engineer-in-Austria

オーストリア人女性と国際結婚をしてオーストリアに移住してしまったエンジニアのブログ。

海外移住を投資の視点で叩き斬る!

もう今年でオーストリアに来て5年になるっぽいんですよ、数えてみると。
なんでここらで一人反省会しよかと、投資の視点で海外現地就職を考えてみようと思うわけです、世の中、銭やからな!

結論から言うと、今までで500万円近くの損をしてて、投資としては全然ダメ。

---絶望やね、薄々は気づいとったんやけど、計算して数字にしてしまうと。

 

ちょっと計算の話をすると…
日本に住んでたら必要なかったお金たち。
300万:5年分の日本への帰省の飛行機代とか
150万:移住するための初期費用(最初の飛行機、荷物を送ったり、家具を買ったり)
150万:オーストリアで買った車(日本には持って帰れないから)

これで合計600万…日本にずっと住んでたら必要なかったんやね。

一方、オーストリアにも子供手当みたいなのがあって、日本より多くて、その差額の5年分でざっくり100万多い。
あと年収的には大差ないので、ここはプラマイゼロ。

よって500万になるわけですよ、ふぅー

なんでこんなことになってまったかということを考えてみると、ポイントは2つあるのかなと。

まず1つ目のチェックポイントは、「転職して年収が100万増えるか」です。
ヨーロッパに現地就職する場合、500万円持ち出すことになります、そして多くの人が5年ぐらいで日本に帰国しています。(現地に永住する人は少ないです)
つまり、5年間、海外に挑戦するのに500万はかかったけど、その分現地の給料で500万取り返せた!となれば、少なくとも金銭的には損はしてません。
この考え方は、仕事のオファーをもらい、給与の交渉になったときに頭の片隅に置いておくといいかもしれません。

もう一つは、「日本に戻って就職するときに、大きく年収を増やせる見込みがあるか」です。
現地での年収の増加は期待できないけど、日本に帰ってこればその経験などを活かしてより高いポジションに付ける、年収があげられるというパターンです。
あんまり、この考え方はオススメできません。不確定要素が多すぎるから。数年後の日本の転職市場の状況はわからないし、現地での経験でババンと年収が上がるというのも多くはないでしょう。

…ここまで考えてみると、投資という視点から海外現地就職というのはあんまり儲かりそうにありません。
ぶっちゃけ、僕の海外移住も投資の視点から考えると、失敗してますし、これで成功するためには年収をぐぐっとあげれる特殊なスキルがないと無理かもしれません。

海外現地就職を決めるときには、いろいろなことを考慮しないといけません。
あくまでこのお金の話はその中のひとつですが、まずこの視点で、いいのか、悪いのかを判断してから、そのほかの定量的なことを天秤にかけてみるのも意思決定をするいいアプローチかもしれません。

「5年間行って、300万の損になりそうだ、じゃあ逆に考えて、300万払って海外に5年間住む、…これは本当に自分のしたいことなのかなぁ?」

なんて自分に問いかけてみるものいいかもしれないですね。