両親強制移住計画(仮称)
日本に帰ってました、1か月間。えぇ、もちろん有給を取って。
よく言われるんですよねー、「すごいねー、それでよく仕事が回るね!」って。
うーん・・・回ってませんから。
僕が休みの間は僕の仕事は誰にも引き継がれていません。
もし誰かから連絡があっても僕が返事するまで、基本的に放置です…それでいいのか?それでいいのだ!
さて、1か月間実家に滞在してきました。
くそ暑かったけど、ラーメンを腹いっぱい食べて満足でしたよ。
ラーメンすすりながら、ふと真実に気づいてしまったのです
「日本に住んでいたときより、親と長い時間を一緒に過ごしているのでは!?」と。
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Engineer in Austriaへようこそ!
オーストリアで働くエンジニアの僕が効果的な海外の使い方を考えるブログです。
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ビジネススキル
The Art of Global Business Skill
海外で働いていく上で必要なスキル。でも日本で働くにも必要なスキルなのかも
英語メールは最初の1文で決める!
英語のメール 単語選び
英語メール 代名詞の頻度は少なめに。
上海ブギウギ
欧州処世術
欧州事情は複雑怪奇―――
自分の周りで起こった複雑怪奇な事象を分析し、海外での処世術を画策する
正攻法の「ビジネススキル」に対して、ここはいわば裏ワザ
コネ力主義
組織の立ち上げと立ち去る人
海外就職・海外転職
実録!ヨーロッパ企業への転職活動
日本の大学院を卒業後、外資系自動車部品サプライヤで3年働き、その後ヨーロッパの企業に転職&現地採用されるまでの転職活動の記録
人生の、微分積分いい気分2:学部4年の新卒オファー
新卒海外就職
お金が貯まらない海外移住ライフ
生産性とクオリティ
グローバル人材
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オレオレ!オレだよ、オレ!
オーストリア人とデキ婚して海外転職&移住までしちゃったオレだよ!
人生の、微分積分いい気分:国際デキ婚
国際結婚男子よ、マスオたれ!
海外子育て、俺たちの戦いはこれからだ!
両親強制移住計画(仮称)
海外移住で有利に資産を築くには?
日々の生活日記
愛すべきポンコツヨーロッパ
ヨーロッパにいて感じること、思うことなどなど・・・まぁほぼ愚痴
アムステルダムで感じたオランダ - オランダ人気質?
アムステルダムで感じたオランダ - オランダ人とは?
アムステルダムで感じたオランダ - らしさがあるオランダ
イタリア旅行 - 僕と14人のオーストリア人
『海外でマスオさん』の憂鬱
グローバル人材
ニーハオ!帰れま10。無事に終わりました。違う言葉と文化、お客さんからのプレッシャー、そしてゲリ。
そのような厳しい環境でこそ、真価が問われるのですが、一緒に帰れま10を完遂した同僚たちの見せたグローバル人材の本質、それを今回お伝えしたいと思います。
グローバル人材。海外転職サイトを見ていると、よく出てくるフレーズです。「海外で働いてグローバル人材に!」みたいな
でもちょっと最近、この言葉が安売りされてるんじゃないかなと思います。
現地の言葉が話せるだけや、海外のある特定の国で数年はたらいただけではグローバル人材とは言い難いと思います。
僕が最近感じているグローバル人材とは、世界のどこの場所で期待されている成果を出すことができる人です。
僕が一緒に出張に行っている同僚の一人に僕がパウリンと呼んでいるオーストリア人の男がいます。
彼もエンジニアで現場でバリバリ仕事をしているのですが、技術的にとても優秀です。
ただそれだけにとどまらずお客さんが来た時には、中国語であいさつをし、また終わりには「謝謝」と言ってコミュニケーションをしています。
今回帰りま10の最後には2時間近く、お客さんの部長級の人との議論があったのですが、その時にもお客さんのわがままにも粘り強く丁寧対応していました。
またうちの会社の現地スタッフの人とご飯に行くときにも、いろいろと気を使いながら…
このパウリンだけではなく現地スタッフの李さんもとても素晴らしい方たちでした
彼にとっては初めてのシステムだったにもかかわらず、積極的に新しいことを学んでいく姿勢
なかなかシステムが正常に動作しない中でも、忍耐強く、感情的にならずに黙々と作業を続ける姿
そしてお客さんと僕たちの間にいて、お互いの妥協点を探そうとする真摯なコミュニケーション
エンジニアとしても優秀ですし、人としても素晴らしい方でした、部下になってもいいなと思えるくらいに
李さんとの最後の夕食のときには、話は盛り上がり、乾杯音頭に踊らされ、白酒を2本も開けました。もちろん翌朝はゲリピーでした。
こういう経験をするたびに、優秀な人たちに囲まれて、またいろいろな国に行き仕事することで学べることの大きさを感じるんですよね。
僕はまだまだです、滞在2日目からゲリピーになってるようでは論外です。でもこういう方たちと会って仕事をするたびにまた強く思うのです、「こういうプロになりたいな」と。
どうですか、海外就職?もちろん海外では天と地の差がえげつないです、でもそこで天が見つかれば、素晴らしい研鑽がつめる環境です。本当のグローバル人材を目指しませんか?
おまけ
このパウリンともアムステルダム・中国と通算で2か月ぐらい一緒に出張してかなり仲良くなり、実は最近、ボディタッチが増えて来ているんですよね…
もしかすると今回僕が彼の姿にほの字になったのを察してこれから攻勢が激しくなるのではないかという一抹の不安がぬぐえません…彼は夜もグローバル人材なのか…
生産性とクオリティ
中国山東省にいるアルよ。
青島空港からタクシーに2時間揺られて移動しています。すでにオーストリアを出てから20時間以上が経過してます。
今回のお仕事は(うちのシステムが動くまで)帰れま10です。あのハチャメチャが押し寄せてくる現場を思うとすでに泣きそうです。
でもこれも海外の本社で働いているからこそ、世界中に飛ばされるという(意識高い系だったころに)挑戦したかったであろう体験ができているのだと言い聞かせ奮い立たせています…
時差ボケと移動の疲れからポケーっとしつつ、タクシーの激しい運転で頭も揺さぶられ、ふとある考えに至ったのです。
「中国ってメッチャ生産性高いんちゃうか?」と。
中国で働いている方はよくご存じだと思いますが、彼らは本当に必要最低限のことしかやらない。
合格ラインギリッギリのところを狙いすましてくる。というか、アウトなものをセーフにしようとねじ込んでくる場合もけっこう多い。
前回行った時には、土木工事をしていました、これも本当はとっくに終わってないといけないはずだったのに「すぐに終わるから!」と言いつつ。アウトだよ!!
これを例に「なんでメッチャ生産性高いんちゃうか?」と思った理由を説明します。
たとえば100万円で工事を請け負ったとして、中国の業者は本当に求められていることだけを4時間かけて終わらせます。
しかし、おそらく日本の業者だったら「来た時よりも美しく」とか言って、工事には本来含まれていないお掃除なんかもやってしまう。
極端な話ですが、工事だけなら4時間で終わるところを、お掃除に1時間かけて合計5時間働いてしまったら、1時間で25万稼げるはずが、20万しか稼げません。
これで、すでに生産性は20%も下がってしまうわけです。
残念ながら実際には中国の生産性は高くないそうです。おそらく高付加価値の製品がまだあまり多くないからでしょう。
が、しかし、サービスや製品のおける適切な品質の設定という観点では中国から学ぶことがあるでしょう。
日本はもう少し品質をよくしてやろうという改善を加えるのですが、その付加価値は値段として大きく反映されてこない。ここに労働生産性が上がらない落とし穴があるのではないかと疑ってるわけなのです。
そしてこのちょっといいものを作り込んでやろう精神っていうのは日本人の中にかなり根深く根付いていてなかなか治らないんじゃないかと思ってます。
工事現場のようなブルーカラーの例だけではなくて、ホワイトカラーでもパワポにちょっとかわいいイラストを入れようとして「いらすとや」を徘徊してないですか?
これも生産性を低下させていますよね?だってイラストがなくても言いたいメッセージはほぼ伝わるでしょうから。
ヨーロッパ、特にドイツも日本よりも生産性が高いと紹介されますが、例えば彼らのパワポなども必要最低限の内容だったりします。
もちろん、ある程度は仕上げてきますが、特に社内向けの資料などは日本ほどに細かいところまで完璧に仕上げてきません。
(お客さん向けの資料も仕上げてこないときがあるって、日本支社のみなさんが間に挟まれてつらい思いをするハメになる…という外資系あるある)
海外就職して、現地で働いてみて、なるほど、このあたりの割り切りがうまくされているというカラクリで生産性が高いのかもねと感じています。
…ここで「日本もばっさばっさと割り切って改善していくべきである」という軽率な結論は導きません。
生産性だけを追っていては見失ってしまうものもあるからです。なぜならこういう職人気質のこだわりみたいなものが、日本文化に深みを与えていると考えているからなのです。
そしてこれが日本文化を唯一無二のものにしている原動力であり、これからも独特な文化を発信していくために重要なことだと感じているのです。
じゃあどうするのか。まず一つは、本当に必要なクオリティは何かを曇りなき眼で見定めることですね。特にこれは海外で評価される仕事をしていく上で重要になると思います。
もうひとつはの価値ある高品質のものをブランド化することがひとつの方法ではないかと思います、その苦労に見合う対価がもらえればいいわけですから。
市街地に入ってきて、運転がさらに激しくなってきました。もう車酔いするギリギリです、もう少し書きたいのですが今回はこれくらいで…では再見!
コネ力主義
こねりょく-しゅぎ【コネ力主義】
年齢・学歴・実力などによらず、実際の個人的な人間関係を重視して評価を決める考え方。
海外就職・海外転職では実力主義だと解説されている情報を見かけるのですが、僕の中では懐疑的です。
- 就職活動が実力主義か?…うーん、ちがうなー
- 昇給も、もちろん実力も加味されるけど、それだけじゃないよなー
- 昇進も組織図を見ると、役職付きの人は役職相応の年齢だしね
- 日々の仕事でも案外人間関係がベースのウェットな感じだしなー
- 明らかにお荷物っぽい人がいるけど、クビにはなってないし。
と、いった感じで、どうも実力主義というのがしっくりこない、なんか違うぞと。
んでもって、よーく組織を観察していてわかったのが、これは相当なコネ社会だと。コネ力主義だと。
もちろんある程度の実力も必要ですが、それよりも上司と仲がいいこともかなり重要だと思います。
みんな気になる人事考課でも、仕事でやり遂げたことや、学んだことをできるだけ数値化・KPI化してできるだけ公平に評価をしようとしてはいます。
でも、そこで最後の数字を書いて、承認をするのは上司ですし、さらに!ヨーロッパでは採用・昇給・昇進を決めるのも上司なのです。
これらを総合して、僕は上司のポチになることに決めました。だってそのほうが昇給・昇進の効率がいいんだもん。
ポチと言っても、なんでもイエスというわけではないですし、仕事に限ったポチです、貞操は守ってます。
ちょっとした雑用、訪問者を迎えに行ったりとか、資料を印刷をしする、何か予約するときには上司のも一緒にする…
別に日本では特別なことではないのですが、オーストリア・ヨーロッパでは気が利いて使い勝手がいいということになるのです。
この日本のおもてなしスタイルで上司の仕事をお手伝いすることをポチと言っています。
そうやって考えを展開させていくと、日本のシステムはかなりフェアに作られていることが明らかになってきます。
例えば就職活動、いろいろ文句もありますが、けっこうフェアで実力主義の方法でしょう。少なくともみんなに門戸は開いています。
社内での出世の方法、日系企業では昇進試験というのがあると聞いて本当に驚きました、すくなくともうちの会社にはありません。
僕の汚くゆがんだ色眼鏡を通じてみるヨーロッパはコネときどきコネの社会で、日本のおもてなしスキルは海外就職で有効なスキルの1つと言えるでしょう。
そしてこれをさらに発展させた全方位ポチというのもあるのです。ここで堂々と宣誓しますが、僕は全方位ポチです。でも、これはまた別のお話。